7週間の骨折体験に、ベランダから見える夕刻からの素晴らしいショウタイムを楽しめることに感謝している。
まだリハビリが始まったばかりであるが、取り敢えずセカンドステージに進んだ
素人ながら、7月末からこれまでにない体調の変化に右往左往していた矢先に、思いがけない転倒というハプニング。
強がりでも負け惜しみでもなく、痛い思いはしたが、この痛みが自分を見つめ直す機会に繋がったのである。
今回のことがなければ、もっと厳しい状況が待っていたかもしれないからである。
ベランダから日没が早くなった空をベランダから見上げるのが、夕刻のルーティンになっている。
4年前の2020年9月に、私は3センチ大に育った髄膜種の手術を今回の救急でお世話になったかかりつけの病院で行った。
12時間の手術を終えて個室に戻ってきた窓から、夕刻になると羽田空港から離着陸する飛行機のライトがキラキラと輝き、後にお月様が顔を出すといった素晴らしい住環境で入院生活も苦痛を感じなかった。
いま、4年の時を過ぎて、じぶんの足で自宅から同じ風景を見つめている。
ましてや15日は十三夜、今夜はスーパームーン。
79歳最後の年に、転倒骨折という体験を通して、これまでのような我武者羅な人生から、自分を労わるというか、与えられた命を大切にするということを学んだ。
昨日、朝夕の散歩も再開した公園には大好きな金木犀の花が小さな花を零れんばかりに咲いていた。
玄関前の植え込みの山茶花が白い花を一輪、楚々と咲いていた。
自然の移ろいを静かに受け入れる素直さに、私もこうありたいと想う。