外来に診察や、検査にいらした方が、ボランティアの私にさり気なく話される一言には、様々な病気の方の気掛かりな内容が込められています。
「また、入院することになったの」
「今日は先生から念のために検査をしましょう、と言われて」といった内容です。
表情には出されなくても、その方の不安を察することができます。
「それはご心配ですね。何でもないことを願っています」
私はそれ以上の言葉を控え、ただうなずくことにしています。
最近は1人住いの方が年齢を問わず増えています。1人では抱えられない方もいらっしゃることでしょう。
第三者のボランティアに話すことで、不安という心の荷物を少しでも軽くして頂きたいとの想いを強く感じています。
僅か一言ですが、その方の話を聞くことは心のマッサージをすることではないでしょうか。