聞く・聴く・訊く

「きく」を医療コミュニケーションにも使用する漢字に置き換えてみると、『聞く』、『聴く』、『訊く』の3点が該当します。

関心度に応じて素直に「きく」姿勢は『聞く』

心を込めて、心を傾けて「きく」姿勢を『聴く』

積極的に相手に質問をして「きく」姿勢を『訊く』

お気づきかと思いますが、「きく」の漢字には『耳』が2点と残る1点は『言』で表現しています。

「耳から言へ」、「言から耳へ」という捉え方ができませんか。

病気のかたはこの状態に一喜一憂するナーバスな状態です。また、患者の「患」は『心を串刺しにした状態の人』にどのように向き合っていったらよいのでしょうか。

このことからも病気の方と医療者の両者にとっての医療コミュニケーションが双方向性の関係にあるといえるのではないでしょうか。

病気の方は一日も早い回復を求め、医療者は適切な治療を施すことになります。

この姿勢こそ「耳から言へ」、「言から耳へ」、医療コミュニケーションの基礎ではないでしょうか。