がんの化学療法を続けている方が「今まで心から信頼していた人に、まるで子供扱いされたようでとてもショックを受けた」と薄く涙を浮かべています。
「いつもひどい副作用が出て苦しいんです」と信頼している人に、何か一言でも心が穏やかになる言葉をいただけると思って、必死に訴えました。
ところがかえってきた言葉が「あゝ、そう、それはかわいそう、かわいそう」という答えしか返ってきませんでした。
その言葉からは、心から相手の立場に立っているとはとても思えない姿が見え見えです。
軽過ぎますし、心から発する言葉とは思えません。
例え、忙しく次の予定が迫っていると善意に解しても、自分を信頼して苦しんでいる人に対して、「心」を持って接しなければ相手を傷つけてしまいます。
どのような事情があっても、「心を込めて」という言葉の重さを思い出しましょう。
心のケアからも「かわいそう」は、最も気をつけなければいけない言葉です。