毎月、月末に主治医の診察を受けている。
今日は、どんな結果が出るだろうと、先週の疲れが出ていないだろうかと、案じつつ病院に行く。
先ず、玄関で、顔見知りの看護師がすれ違い様に「淺野さん、今日はいい顔してるね」
次に採血室で、また「今日は溌剌としているわね。何か良いことあった? いつもと全然違うわよ。生き生きしているもの。淺野さんは、大体活動派だから、好きなことをしていれば大丈夫なのよね」
長い顔馴染みの看護師の観察力に驚くと共に、私の選択は間違ってなかったと思った。
やがて検査数値も出て、主治医の先生から、検査数値を聞いた結果、心配する数値では無いと。
「淺野さんは、正直に数値に現れるタイプだから。故郷で活躍の場があれば、とても良いと思うのね。淺野さんの特技も生かされるし、楽しい体験もできるでしょうから、定期的に、故郷で休息と活躍を勧めるわ。今日から伸び伸びとした良い表情をしているから、良かった」
更に続くのである。「薬局」で、これまた、顔馴染みの薬剤師さんから「今日は、とても良い表情していますね。何か良いことでも。」
いく先々で、私の表情の変化がこんなにも如実に現れるとは、驚きの連続だった。
薬学部の学生の講義の際に、「表情」の重要性を必ず、取り入れているが、医療者の鋭さは、とても参考になった。
大きくターンした故郷効果は間違いなく、実証された。