思わず笑みになる

新型コロナウイルスで、自粛生活が続いているのは私だけではなく、丁度1週間になった故郷の母校が気になっていた。

校庭から元気な声が聞こえないシーンと静まり返った風景を想像するだけでも、私は新型コロナウイルスが憎く思ってしまう。

楽しみにしていた卒業式もスルーする方針に、日常生活にも何かにつけても気が滅入る日々が続いている。

今朝の日本経済新聞の別紙日曜版 「NIKkEI The STYLE」の紙面を開いて、目に入った記事のタイトルと写真に思わず吸い込まれる。
「青い町で」に私は、笑みを浮かべていた。
久し振りにに「青い」という表現をとても懐かしく思った。

記事によれば、インド北西部ラジャスタン州、タール砂漠の入り口にあるジョードプルという町の家屋の壁が青く塗られていることから「ブルーシティー」の愛称で呼ばれ、インドを訪れる観光客の人気スポットのひとつだそうだ。

壁を青色にした根拠は分かっていないそうだが、太陽熱を和らげ屋内の温度を上がりにくくする役目があり、蚊やシロアリなどの害虫駆除効果もあるなど、青い壁は住民の生活に役立っているとある。

記事を読み終えて、「ブルーシティー」と言われるインドの街に故郷の「あさくちブルー」が重なり、気持ちが和んで来るのである。

「ブルー」という色には、明るいという意味があると聞いた記憶があるが、人の気持ちも明るくする力があるのではないだろうか。

何よりも、私には故郷の青空「あさくちブルー」が、欠かせない存在を再確認した。
一日も早く「あさくちブルー」を見上げる日が訪れる日を待遠しく思っている。