3年前の2018年の今日、私は、ふるさとで、話をする機会を頂いた。
講義は午後のため、午前中、主催者の方が、「天文のまち あさくち」といわれるふるさとのお山の頂にある「天文台」「岡山天文博物館」に案内して下さった。
残念ながら、天文台の誘致と入れ違いに、私は東京に移り住むことになり
61年ぶりに帰郷した今日が、「初めまして」である。
昨夜まで、「晴れの国 岡山」も雨に見舞われていたそうで、何とか、好天になってほしいと気遣っていたそうだ。
ところが、翌日の空は、雲一つなく、天高く澄み切っている。
見上げた空に私は、あまりの空の美しさに、声が出ないほど魅せられた。
こんな素晴らしい青空の下で、私は育てられたのである。
その日を境に、私はふるさとの空が脳裏に焼き付いてしまった。
私が興奮しているのが、ふるさとの人には、「別に」といった意識しかなく、逆に不思議に思えたようだ。
当時は、iPadを持ち歩いていた私は、帰京後、辺りかまわず、ふるさとの
空を「ほら、こんなきれいな空を見たことある?」と。
百人中百人が、「わああ、きれいな空、どこ?」と、目を丸くして驚く次第である。
今日は、「あさくち ブルー」が生まれた記念日である。
残念ながら、新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年3月25日を最後に、「あさくち ブルー」との再会が叶わない日々が続いている。