長年、朝食にバナナを欠かさないでいる。
当日の朝、食べ終わると、必ず、スーパーに出かけて補充するというのがこれまた、一つの朝食のルーティンである。
一年で、病院の採血検査日等を除き、年間350本近く食している。
今月8日の日本経済新聞の夕刊に、日本バナナ輸入組合の輸入数量によれば
2020年に約106万トンだそうだ。
1937年に一人当たり、2キロほどが、現在の消費量は現在6キロ台に、年間50本ほどになるとある。
そうしてみると、私はバナナの大量消費者といえる。
昨年の入院中も、週に2回程度、バナナが添えられてくると、なぜかホット
する私である。
なぜ、年齢を重ねても、未だに、バナナが大好きである。
幼少期、病弱だった私に、母親はリンゴを摺り下ろして、体にいいからと
勧めるのだが、摺り下ろしたリンゴがセピア色に変色しているのである。
変わり果てた色に、口が開けなくなるのである。
当時、ふるさとの店頭にバナナを見る機会は少なく、貴重品だったに違いないのである。
ある日、母親が、「今日は、あなたにはちょっと、まだ、強いかもしれないが」と言って、口に運ぶ私の表情を見ながら、ティースプーンで、少しずつ、切り離しながら、食べた記憶が懐かしく思い出された。
今まで味わったことのないバナナの味に、その後、母親にバナナと無理を言ったようだ。
そのバナナについて、先ほどの8日の夕刊に「信長はバナナを食べたのか」という見出しに、ついつい、読み込んだ次第である。
結論は、信長がバナナを食べたかどうかは分からないそうだ。