「Peace」記念日

珍しく朝寝坊をして、朝刊を取りにエレベータに乗ると、今日は「ピース記念日」とある。

 

1946年(昭和21年)、高級たばことして、当時10本入りで7円という価格で売り出されたとある。

 

1945年生まれの私には、翌年と言えば、まだ、戦後の混乱期の最中に驚いたが、たばこで我がふるさとの懐かしい光景を思い出した。

 

嘗て専売公社と言われていた時代、我が家と、母校の小学校に登校する途中に、季節は記憶にないが、その専売公社に、大八車に大きな薄緑というか、薄茶色といった葉を幾重にも束ね、行列を作って並んでいる。

 

何処から運ばれてくるのかも知らないまま、唯々、それが「たばこ」になる原料の「葉」とは知らずに、登校しながら、興味深く眺めていた。

 

その後、時を経ること、2018年61年ぶりに母校に帰った際に、ふるさとのたばこ農家の存在を知ったのである。

 

大気が安定している地域柄、かの安倍晴明が、星空の観測をしていたと云われる「阿部山」では、たばこの葉を多くの農家が栽培していたそうで、

今でも、たばこの葉の乾燥庫が残っているそうだ。

 

案内されたが、かなりトレッキングな山道を大八車で、納品に来ていた歴史を知った次第である。

 

わがふるさとのたばこの葉がピースになったかどうかは分からないが。

 

コロナ禍で、友人が、ピースのシンボルマークである「オリーブの葉をくわえた鳩」に、旧約聖書に「ノアの方舟」の話から、きっと、そのうちに

必ず、「鳩がオリーブの葉をくわえて来る」までの辛抱ねと。

 

戦後、間もなくで、お堅いお役所の専売公社が「ピース」なんて、素敵な名前を付けるなんてと、ネットに詳細がupされていますので、関心のある方はどうぞ、検索しては如何でしょう。

 

しかし、世界中がコロナに対して、心から「ピース」と言える日を待っていることだろうか。