連日のように、新聞の折り込み広告を始め、電話では、「金の相場高騰」による買取のセールスが、頻繁にかかってくる。
遡ること、1848年、カリフォルニアの川底で、金粒を発見したそうで、その後多くのアメリカ人が押し寄せ、ゴールドラッシュになった日が、今日24日だった。
174年前の出来事だが、現在、金粒ではないが、ゴールドラッシュの再来かと思うほどの、「金色」の魔力に異常なまでのエネルギーを感じる。
川底ならぬ我がふるさとの白砂の砂浜で、竹のざるで、砂を掬って、米粒よりも小さく1ミリにも満たない、キラキラしたものを見つけるのが、楽しかった記憶を思いだした。
人は「キラキラ」した「金色」には、本能的に宝物のように思う素質があるのだろうか。
処で、先日22日のブログで取り上げた、メトロポリタン美術館展の26日からのチケット販売の案内が、今日の24日の日本経済新聞の掲載によれば、
「女占い師」が紹介されている。
恥ずかしながら、私は、名画のすべてを見るという配慮に欠けていた事実を知ったのである。
直感的に部分的で、解説によれば、「豪華な身なりの若者」が「運命を告げられたことに疑いを抱きつつも弱さにつけ込まれて、コインを取り上げられてしまう」ところまでは、大体私も読み取ったつもりである。
不信感を持つ「眼差し」や「目つき」に捉われていたが、何とよく見ると
若者は「周囲の女性に金品をかすめ取られている」のである。
「女占い師」のコインは、やはり「金色」なのだろうか。
残念ながら、紙面ではそこまで読み取れない。
東京会場の会期は5月30日まで、できれば「女占い師」に、世界中を不安に陥れているオミクロン株について、あるいはコロナの収束を占ってもらいたい気持ちにもなる。
その際は、「金色のコイン」を忘れないようにしなければ。