エレベーターを待つ間、夕刊を開いて、思わず、紙面に釘付けになった。
日本経済新聞の夕刊紙には月曜日から土曜日まで、プロムナードというエッセイ欄が掲載されている。
「ぼっけえ岡山」というタイトルに、私は「えっ、岡山弁じゃないの」と
驚いたのである。
確か、今月から新メンバーになった美術史家の秋田麻早子氏によるもので
氏によれば、岡山生まれの岡山育ち、父母両系ともに岡山出身の生粋の岡山っ子とある。
何故、ぼっけえかといえば、昭和期の作庭家の重森三玲氏の庭に感激したのをきっかけに、ふるさと岡山のすごさを、岡山弁で「ぼっけえ」と、表現している。
記憶の片隅にあったが、まさか、堂々と紹介されると、私も、そういえばと懐かしさがこみあげてくる。
ぼっけえと同じく「でえれえ(でーれー)」を思いだした。
「ぼっけえ」と「でえれえ」を、声に出すと、未だにイントネーションは
記憶していた。
何時しか、ふるさとの夏に想いを馳せる。