故郷の空を思いだす

確か、10月のブログに、新聞の切り抜きを止めようと決意した。

 

いつも、数日間、自宅を留守にするときは、新聞の配達から取り置きを依頼している。

 

今回も、僅か日数にすれば、3日間ほどの朝刊、夕刊であるが、私にとっては、地方紙を読むのも楽しみではあるが、やはり、彼是、40年近く愛読している記事が、気がかりである。

 

帰宅後、一息入れた夕刻、取り置きの新聞がポストを占めていた。

開いた文化面に、丁度、私がふるさとの「あさくちブルー」を見あげた7日の朝刊から、哲学者の小林康夫氏による「空を見上げて 十選」が掲載されている。

 

今朝の朝刊のルネ・マグリット「大家族」が最終章になった。

 

11日の「空」に対して、哲学者の素晴らしい書き出しで始まるのである。

氏によれば、私の故郷「あさくちブルー」についても、『空はいつでも、どこでも、ある。でも、決して同じではない。それは、いま、あなたが見上げる空、「あなたの空』だ!と手厳しい。

 

十選の書き出しの数行に、哲学者ならでの何とも言えないぴっりとした歯切れの良さに、私は魅入られてしまった。

 

しかし、納得できるのである。

 

22日までの最後のルネ・マグリットの「大家族」まで、私は「空」に対して、我がふるさとの「空」から、多くの生きがいを頂いた。

 

このシリーズに関しては、私の「空」に対する貴重な資料として、切り抜きをしておきたいと、約束に違反するが、私にとってはふるさとの空との

関わりに大切な資料として、残しておきたい想いにご理解を。