定時にベッドから離れる時、嫌な悪寒に襲われる。
体温計は、37・7℃を示しており、そんな馬鹿なと信じられない私は、もう一度測り直すも、僅か、0・1℃の差に過ぎない。
嗚呼と声を発したつもりが、擦れて声にならない。
ベランダから日差しの強くなる夏空を見上げ、今日は静かに大人しく休養日と決め込むしかなかった。
こうなれば新聞でも、ゆっくり目を通そうかなあと思い、玄関を出るとやじっとりとした外気がまとわりついてくる。
朝食を取ろうとしたが、気のせいか、痛みはないが、喉が蓋をしているようで、牛乳を飲むのが精一杯である。
悪寒が続くので、室内の温度を確かめながらクーラーを切ったり入れたり
一番不経済な使用で乗りきるしかない。
そうはいっても、薬は飲み続けなければと、再度牛乳にきな粉を溶かして
飲むことができた。
ベッドから、見える夏空を見上げながら、ちょっと、頑張りすぎたこともあり、却ってこんな日もあって良いのかなと前向きに考えていた。
夕刻、平温に戻ったが、声と食欲はもどらないままで終わった。