2016年

8月

31日

ひと休み

東京は台風一過、心なしか、朝夕の風から秋の気配を感じるように思います。

私は「疳の虫」をよく起こすために、母親は約二時間近くかかって、疎開先から町の鍼灸院に通っていたそうです。
治療を終えた日は熟睡するそうで、疎開先の松の葉を数本まとめて、頭のてっぺんを軽く刺激していたそうです。
そのせいか、私には鍼治療が体質的にあっているらしい。成長しても、機会があれば鍼治療を続けていました。
現在も1カ月に一度の割合で治療を続けています。
ちょうど治療に行く途中で、蝶がソフトピンクの花にとまって羽根を閉じて静かに休んでいるように見えます。
恐らく立て続けに日本をめがけてくる台風に台風疲れをしていることでしょう。
例外もなく、私も接近するトリプル台風には正直に、疲労感が異なるため、なんとなくシャッキトしないことを認めています。
花の名前は知らないですが、優しい花でゆっくりお休みなさい。私もこれから体調を整えてきますね。

2016年

8月

30日

大門未知子とガムシロップ

今日、私にとってはボランティアがお休みなので、体力と耐力回復には大変ありがたい日となりました。

ところが、かねてから8月いっぱいでデジタル終活を決めていたのですが、大番狂わせで、紙資料がまだ渦高く積んであります。
まだ胸の高まりに不安を覚えるのですが、「片付け魔」などと言われています私には、目の前を片付ける方が、精神的にストレスがなくなります。
ところが、寄る年波には勝てず、耐性が正直に危険信号を発します。
少し休憩してと思うや、睡魔が容赦なく襲ってきます。
私の友人でカウンセリングをしている彼女は、日曜日のNHKの「のど自慢」でセルフケアしていると言います。
私は、ドラマ、特に大門未知子の「ドクターX」が楽しみで、術後、コップにガムシロップをいくつもいくつも入れて一気に飲み干していますが、その気持ちがとても理解できます。
「私、失敗しませんから」という言葉には、責任と重圧をガムシロップでリセットしているのではないでしょうか。
さてさて、私はガムシロップとまでは必要ないのですが、デジタル終活の厳しさと闘っています。
大門未知子が困難な術後、そっと患者に手を添える場面に大門未知子の優しさが汲み取れます。
今秋10月からの新シリーズが待ち遠しいです。

2016年

8月

29日

台風にも負けない

昨日からの胸の高鳴りといいますか、ときめきに不安を覚えながらも、自己診断によると、ちょっと自律神経が狂っているようです。
こんな時に私はあまり深刻に考え込むと逆の負のスパイラルにはまるので思い切って、病院のボランティアに出かけました。
しかし今日は内心は休みたいという気持ちが頭をよぎりました。だが、こんな日こそボランティアの活動が多くありますとい聞かせ、玄関に出た途端です。
まるで私を待ちかねていたように、ざあーと大粒の雨が降ってきました。晴れ女なのに週の始めからついてないなあと思いながら傘を開いた先に、まるで私の鼻ぱっしらの強さを知っているかのように、ブルーの朝顔が強い雨に打たれながらも、凛と姿勢良く頑張っているではありませんか。
何か朝顔に背中を押されて、負けないぞと言い聞かせ、活動先の病院にGoです。

2016年

8月

27日

「バンブー」に行こう

昨年の今日8月27日は仕事で盛岡にいました。

仙台を過ぎると新幹線の車中の温度が冷えてきました。
盛岡といえば、宮澤賢治、石川啄木、そしてお付き合いのありました深沢紅子先生が思い出されます。
偶然ですが、昨年の盛岡を訪れた日の8月27日は宮沢賢治の誕生日で、蕎麦が大好物で、花巻の「藪そば」によく出かけたそうです。
仲間たちに「ブッシュ」に行こうと表現し、天ぷらそばを好んで食したとのことです。
これはテレビで林修先生の話のウケウリですが。
私は毎日でも宮沢賢治いわくの「ブッシュ」こと蕎麦が大好きです。
そうだ 今日は1年前のことを思い出しながら、私も東京の地で「天ぷらそば」をいただこうと。

2016年

8月

26日

8月26日の「私の履歴書」にビックリ

今月の日経新聞の「私の履歴書」を毎朝楽しみにしています。

昨年ノーベル賞を受賞なさった北里大学特別栄誉教授の大村智先生だからです。
大村先生はボランティアの私にも声をかけて下さいますお人柄の方です。
今日 、8月26日掲載に心臓が止まるほど驚きました。ゴルフを始めた経緯から 、1990年に「名門の龍ヶ崎カントリークラブの会員になった」との一文に目を疑いました。
実は確か1979年から 私は龍ヶ崎カントリークラブのメンバーになりました。ちょうど銀座で美術の仕事を始める上で必要と考えたからです。
それからの私は日曜日にはゴルフ場通いでした。
今の時代では考えられないことですが、当時はとかく女性の経営者は 、色メガネで見られるケースが多く、例えばお仕事でお世話になった方に、女性の方から「今夜、お食事でも」とは言えなく、それならば、ゴルフをと考えて、メンバーになったのが龍ヶ崎カントリークラブでした。
その後父親が北里研究所病院に入院し、私も疲れから親子で入院する頃から、ゴルフ場通いが無理になり、2008年8月に手放しました。
もしかしましたら、大村先生がプレーなさったコースの芝生を、グリーンを私もプレーしていたと想像するとなんとも嬉しくなります。
ちなみに私のハンディキャップは「26」でストップしました。

2016年

8月

25日

気になりました

久しぶりに東京は太陽が元気で洗濯日和になりました。

日本もリオ五輪の東京五輪選手団の解団式を終え、次はパラリンピックが始まり、いよいよ東京五輪に「GO」です。
なんとなく私も1週間はリオ五輪のことに終始したブログになりました。
その最後として、人気番組の「相棒」の杉下右京警部の言葉によれば「細かいことが気になる性分で」と毎回のように相手にたずねる場面があります。
実は私も一つだけ気になっていることがあります。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、安倍総理がリオに出かける車中で時計を見る場面がありましたが、その時計は「オメガ」でした。
日本をPRするシーンであれば、できれば日本の時計を付けていただきたかったと思うのです。
海外のスポーツ競技にも日本の時計が採用されていますので、ちょっと残念だと思う次第です。
私もどうも細かいところが気になるものですから。
これで私のリオ五輪はひとまずお終いにします。
これから始まりますパラリンピックには国を越えて選手の皆様にエールを送りたいと思っています。

2016年

8月

24日

お帰りなさい

ペルセウス座流星群が今日24日頃でお終いになるそうです。夜空にリオ五輪の日本選手たちのために願いを込めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2020年の東京オリンピックの地の東京は大気のご機嫌が悪く、流れ星を見つける機会が残念ですが恵まれなかったようです。
その24日に、1964年の第1回東京オリンピックフラッグが、52年ぶりにまた東京の地に帰ってきました。
オリンピックに対する見解も約半世紀の時を経て、オリンピックスピリッツにも変化が見えます。
確か、小学生時代に対し「オリンピックは参加することに意義がある」と学んだ記憶があります。今回のリオ五輪に水を差すのではなく、もっと神聖なスタートが起源との教育が今だに残っていますものですから。
その意義からは、「難民選手団」の笑顔は印象深いものがあります。キラキラとしたメダルリストばかりでなく、いぶし銀の選手たちの存在も心に留めておきたいと思っています。
リオ五輪によって日本は寝不足にもなりましたが、本当に明るくもしてくれました。
また東京五輪への夢を繋げてもくれました。
ここ数日で見かけなくなりましたが、「トレニア」の花をお贈りします。花言葉は「魅力的なあなた」だそうですよ。
ペルセウス座流星群もお役目を果たしてくれましたね。

2016年

8月

23日

闘い抜いた先にあるもの

東京は台風一過どころか、すっきりしない不安定な大気に覆われ重苦しい限りです。

雲の動きに敏感になっている日が続いていますが、思いきって郵便局まで出かける途中で、大輪のあさがおが一輪だけ咲いています。
今日は朝から、リオ五輪で活躍した選手たちの参加するまでに、それぞれがメンタルな部分や、肉体強化などのさまざまな闘いのエピソードがメディアから知ることができました。
つい、年甲斐もなく私も今日の予定は今日中にといった私なりの目標に向けて頑張ろうと朝から、珍らしく闘いました。結果は金メダルには程遠く、準決勝進出程度まで達成しました。
もともと7月末が、8月末までと決めているのですが、右頬にヘルペスが発症してしまいました。
やはり、アスリートのようには参りませんね。私の場合は、身の丈をわきまえることにしましょう。
アップしましたあさがおは、今朝撮したもので「暁の夢」といわれる大輪の一種だそうです。
17日間の選手たちはこのあさがおのように、毎日の努力が僅か一日で「夢」がゲットできるのですね。
まだまだこれから選手たちの話題が楽しみですし、「スポーツのもつ力」に学ぶことが多くあります。

2016年

8月

22日

リオの雨、東京は台風

南米初のリオのオリンピックも17日間の終わりの日、これまでの熱気と興奮を納めるように、雨の閉会式となりました。北半球の東京では、その頃台風の接近で大雨になりました。

12時間の時差こそありますが、時刻も天候も不思議に全く符合しています。
リオのオリンピックの雨は、活躍した選手たちへ、「お疲れさま、ゆっくりお休みなさい」という優しいクールダウンンも必要ですよと私は感じました。
一方で、次の開催地の東京の台風9号の豪雨は、これからの開幕までのさまざまな嵐の前ぶれと重なってしまいます。
活躍した選手たちが、次の東京開催にクールダウンどころか、すでにモードは東京オリンピックにヒートアップしています。
来たる4年後は更に実力をつけた選手たちのためにも、東京オリンピックの成功を願っています。
また、熱しやすい冷めやすい日本人の性質からも、今回の台風の雨の符合には何かを意図しているように思いました。
斜視的でチョット素直ではないと、お叱りを受けそうですが。
小池都知事の勝負服の着物が台無しにしないためにもね。

2016年

8月

21日

ひとつ夏が終わる

先週、台風7号の通過した朝、道行く人の影が心なしか細長く見えました。
そうか、そろそろ秋が近いなと季節の流れの時を感じました。
夏の高校野球では甲子園で色々なドラマが報道されています。
勝っても負けても流れ出す涙や汗から爽やかさすら感じます。
そして全力を尽くした結果が、今日で3874校の頂天がいよいよ決まります。
すべての参加校で活躍した選手の皆さんから私のような年齢でも多くのパワーをいただきました。
関西では夏の甲子園野球が終わると、秋になると言われています。
ゴルフ場でも赤とんぼが元気に飛び交い始めます。
明日は、日本中にあらためてスポーツの持つ素晴らしさと、選手の皆さんの活躍に熱くなったリオのオリンピックが閉会します。

2016年

8月

20日

アリの住まいが心配

トリプル台風の接近で、日本の各地で激しい被害のニュースに不安が募ります。
このところ東京は必ず急激な雨に出会うために、出かける時私はこの数日間は、日傘と折りたたみの傘を持ているために重くなるのですが。
実はそれほど用意周到な性格ではないのですが、昨年、UV加工の日傘を急激な雷雨で、ダメにした記憶があったからです。
振り返ってもあの時の土砂降りには雨傘でも叶わなかっただろうとの反省からです。
今年の2月にアリについて興味深い記事が掲載されました。なんでも働きアリと怠けアリがいることが分かったというのです。
働きアリが疲れて休んでいる時は、怠けアリが代わりに働き、全員が疲れないようにローテーションができているそうです。
「腰の軽いアリ」から、「腰の重いアリ」も疲れたアリのために「よいっしょ、どっこいしょ」と助けるそうです。人間社会にも似ていませんか。
その時アリはどのようにしてコミュニケーションをとっているのでしょうか。知りたいですね。
また、ゲリラ豪雨に土嚢を積んだり、今年は全員一丸となって住まいがを守っていることでしょう。

2016年

8月

19日

あったかいんだから

相変わらず、突然のスコールのような雨におびえながら、いつものスーパーよりひと足延ばして買い物に出かけました。
ブログを始めてからは、どんなに近いと思ってもバッグにiPadを持ち歩くのが常になっています。
スーパーに行く途中で、キョロキョロしていなければ気がつかない小さな可愛い花が、街路樹の根元近くにまるで寄りかかるように咲いています。
腰をかがめて、撮り始めた時 後ろから年配と思われる女性の声に振り返りました。
「あんた、この花の写真を撮っているのかい」「はい、とても可愛い花だなぁと思って」
「さっきからあんたが写真撮ってるのを見てたんだよ」「あら、そうでしたか、気がつきませんでした」
「私もこの花が好きなんだけど、誰も知らん顔して通り過ぎる人ばかりで、きっと花が喜んでいるよ。私も嬉しいよ、ありがとね」「はい、必ず綺麗に撮りますね」「頼んだよ」
そう言って私の背中をポンと叩いて、花に「よかったね、綺麗に撮ってもらいな」と語りかけて、私が撮った写真をお見せしようと思って振り返りましたが、もうそのおばあちゃんの姿は見えませんでした。
言葉使いは乱暴にも受け取れますが、心はとても優しく、あったかいおばあちゃんとの出会いでした。

2016年

8月

18日

大気に翻弄される

誰もが今日の東京は真夏の陽射しが戻ってくると思っていたのではないでしょうか。

毎朝、天気予報を参考にするのが日課になっていますが、今日の予報には昨日の晴れ上がった空からは想像がつきませんでした。確かに昨夜は台風の影響で急激な雷雨とありましたが、今朝のあのどんよりとした重苦しい雲に覆いかぶされたようで息苦しさを覚えました。
歩きながら、つい空を見上げ、「降らないで」と言い聞かせていました。私は晴れ女なので、昨年中学校以来初めて雨靴を買い求めたぐらいです。
なんでもデータによれば、自然災害の一番少ないのが岡山県との記憶があり、疎開先は無霜地帯で育った地域の影響もあるかもしれませんが。
猫と同様に濡れることが苦手で、雨降りだと出かけるのを控え、自宅でコモッテいたくなります。
しかし、そんな自分勝手でわがままは許されず、目的地に着くまでは、大気の気ままさには負けないぞと変な負けん気といいますか、勝負を挑んでいます。全くのこれを一人相撲というものです。
しかし、近年の突然の大気の心変わりには困ります。台風の置きみやげでは済まされないほどの極端な大雨に恐怖を覚えます。
温暖化傾向とはいえ、地球もバランスが取れなくなってきているのではないでしょうか。心配です。

2016年

8月

17日

蝉たちの合唱祭

台風7号の被害を受けた方には申し訳ないのですが、東京は台風一過の青空に太陽がギラギラとした朝を迎えました。

都会の朝の喧騒をもかき消すほどの蝉たちの元気な合唱祭と、街路樹や草花や雑草も生き生きと緑を取り戻しています。
人間社会では、熱中症の注意喚起がありますが、自然界の動植物も水不足で熱中症で苦しんでいたのではないでしょうか。
台風7号による恵みの雨になりましたが、できれば東京の水がめにもその恩恵がもたらされたらよかったのに、台風は人の気持ちを察するのが下手ですね。
夕刻、最後の活躍をしお役目を果たした合唱メンバーの亡骸を見かけ心が痛みます。
「お疲れさま」とそっと声をかけました。

2016年

8月

16日

朝のリズム

7月の中旬から続いていた不安定ともとれる落ち着かない毎日が続いてきましたが、今日は久しぶりにゆっくりと爽快な休日と楽しみにしていました。

ところが、毎朝のリズムが狂い始めました。お正月でも祝日でも、私の起床時間は決まっていますし、毎朝の手順も普段通りに心がけています。
今朝も滞りなくスタートするはずでしたが、思い通りに運ばないのです。
時々、同じようなことが起こります。思い当たるのは、夕食の時間帯に原因があることが多いのです。
昼食をしっかり取り、夜は平均して6時までに軽いもので済ませるのが、長年の私のリズムです。
このリズムを守っていれば問題は生じないのですが、昨日はそのいつもの時間帯からかなり外れたために、リズムが狂ったのです。
とうとう終日リズムを取り戻せないまま、楽しみにしていた休日も、終わりそうです。

2016年

8月

15日

一つだけの花

今日は71年目の終戦記念日です。数日前から、暑さにうんざりして、自分でもなんとなくだらしなく歩いているのがわかるのですが、わかっていても足がスムースに運ばないのです。

そんな自分が情けなく思いながら、気分転換にといつもと違う道を歩いてみようと思いつきました。
その道の先に何かはまだわからないのですが、鮮やかな色が目に飛び込んできました。
今まで引きずるような歩き方から、早く見たくて速足になっています。
多くのマリーゴールドの中に、一段と大きな花に目を見張りました。多くの小さなマリーゴールドの中で初めて見るあまりの大きさに目を疑いもしました。
そうなると、気になり、図書館で確認しなければ落ち着かなくなりました。
主婦の友社の一冊に見つけました。「アフリカンマリーゴールド」です。
また、花言葉は「逆境を乗り越えて生きる」とあります。
この花と出会った時から、今年の終戦記念日の花は、この花しかないと決めていました。

2016年

8月

14日

祖父の背中

今朝の日経新聞の文化面に臨床哲学者の鷲田清一先生が、お父様のお盆のお墓まいりについて子供の頃から、今日に至るまでの先生の心模様について率直に著されています。

鷲田先生には大阪大学にご在籍の時、研究室に仕事でお訪ねしたことがあり、当時のことを懐かしく思い出しました。
現在、お墓の後継者の減少化が進んでいるそうですが 、少子化や故郷を離れているといった理由からも疎遠になっているのではないでしょうか。
夏休みになると、祖父の元で3日から1週間過ごすのが小学校から、祖父が亡くなる中学校までの夏休みは、一つの習慣になっていました。
祖父も私の身体の弱いことは心得ていて、毎朝お盆の時期にはお墓参りに出かけますが、無言のまま後ろからついてくる私を何度も何度も振り返り、確認してくれるような優しい祖父ですが、無口といいますか、何をするときも黙々としているために、祖父の声が記憶に残っていないといえるのです。
ただ、一日の祖父なりのお務めが済むと必ず仏壇の前で、大きな声で膝をさすりながら何かを盛んに頭を下げて頼んでいるようです。
ある日、祖父の背中に近づいて耳を澄ませると、聞き取れました。
ご先祖様に始まり、亡くなった息子や孫娘のこと、自分の膝の痛み、そして私が元気に育つようにと手を合わせていました。
祖父は耳が年々、遠くなっているせいなのか、自分から話しかけることが少ないのですが、仏壇の前の祖父の背中から歴史の重さのようなものを感じました。

2016年

8月

13日

会いたかった、会いたかった

最近、某テレビ局で「あいつ、今何してる?」という番組があります 。多くは現在テレビや舞台などで活躍中の芸能人の同級生が当時、印象に残っている同級生のその後を番組スタッフが探して、テレビの画面上での再会を果たすといった番組です。

遡ること、ちょうど31年前、私の元に小学校6年生の同級会の案内が届き、8月の旧盆を利用して14日の昼時を予定しているとのことです。
両親も良い機会だからと大賛成、ただし 翌日の予定が入っていました私は、日帰りで季節的な交通事情を考えて、早速飛行機の予約を取りましたところ、運良く往復で一席残っていました。
いよいよ明日早朝に出かける予定で準備していました前日の13日の朝、母親が今回の同級会の参加を思い直してくれないかと、真剣な表情で私に訴えます。
理由はなぜか胸騒ぎがするからとのことです。
これまでに仕事でほとんど飛行機を利用してきたのに、31年ぶりに会う先生や同級生の顔がアルバムを広げているかのように次から次へと、懐かしく思い出している矢先に、あまりにも唐突すぎます。
母親とは平行線のままでいましたところ、父親も今回は母親の心配を汲み取って欲しいとのことです。
最後まで胸騒ぎとしか言いませんが、恐らく前日の日航機の墜落事故が気になり、心配性の母親はそのことを案じていると察し、夕刻、幹事役に電話で近況報告を伝え、諦めました。
その後、同級会の案内は受け取っていません。「あいつ、今何してる?」といった心境です。
ちなみにアップしました「エンゼルストランペット」の花言葉は「遠くから私を思って」とあります。

2016年

8月

12日

看護職を決心した日

父親が胆管ガンで入院中、点滴の交換に来た看護師がつぶやくかのように「淺野さん、今日は日航機が御巣鷹山に墜落した日ですよね、覚えています?」「ああ、そうだったね〜」

「私、群馬県出身で、まだ小学生だったのですが、ひどいショックを受けたんです。私にもできることはないかと考えて、将来は看護師になろうと決めたんです」
その話をそばで聞いていた私は、感動を覚えると共に、このような気持ちを持つ看護師に出会えたことをありがたく、安心したことを記憶しています。
航空事故最高の死者を出したと言われる8月12日も今年で31年を迎え、ご遺族にとっては辛い一日と思います。
実は私のお得意先のお一人も事故に遭遇されました。また、お二人の方はキャンセル待ちをしていらしたそうですが、事故機には乗ることができなかったと後に伺いました。
今日、あらためて人生や命について考える一日となりました。

2016年

8月

11日

「山』の力

1996年に施行された「海の日」から時を経て20年後の今日8月11日、初めての「山の日」を迎えます。
瀬戸内の海との縁が深く また体力的にも小児ぜんそく、呼吸器系が弱いために、山との関わりは、今ミシュランで人気の高尾山に家族と しかしケーブルを利用しての一緒に頂上までと、神戸の摩耶山に こちらもケーブルを利用してと、情けない話ですが、スタート地点から自力での登頂経験は皆無です。
そんな私ですが、約40年近く憧れています山があります。山岳信仰の残ると言われる「羽黒山」です。
おかげさまで 15年ほど前に、片道だけですが 歴史を感じる並いる杉木立の大木に驚きと共に、静寂さから 声にならない声が聞こえてきます。海とは違う空気が漂ってもきます。
2014年6月5日の日経新聞に 出羽三山の記事によれば、羽黒山が「現在」、月山が「過去」、湯殿山が「未来」を司っているとあります。
さらに 「山に伏し、山に力をもらう」とは、まさに今日の「山の日」のことを教えてくれているように思います。
山からは達成感や、四季折々に素晴らしい自然の絵の具で彩ってくれます。一方で火山国と言われる山からは火山活動という自然のエネルギーの底力を見せつけてもくれます。
山の持つ力を改めて見直すと共に、学ぶものがありますね。

2016年

8月

10日

6年目を迎えた命日

今日は 中学校の国語の先生が亡くなった日にあたります。

朝から先生との思い出が走馬灯のように駆け巡っていました。
その後、先生とはお目にかかる機会もなく時は過ぎました。
しかし思いがけなく再会の場が準備されていました。私が美術の仕事で広島で宿泊施設の竣工式の席上に 、なんと先生も招待されたお一人でした。
ほとんど同時に、「先生?」「淺野さん?マリ子さんでしょ」「はい」「今日は?」「こちらのお仕事をさせていただいたので」
多くを語るより私の名刺をお渡ししましたところ、すぐ理解を示された先生から満面の笑みと共に私を抱きしめてくれました。
当時の先生は広島の短期大学の学長に就ていらっしゃいました。
その後、折にふれ時にふれ細やかに私のことを気遣ってくださいました。上京の際には、夕食をご馳走してくださいました。
先生は、中学校時代から 常に優しく指導をしていらっしゃいましたが、その姿勢は変わることなく、いつも私を褒めて支えてくださいました。私の母親は厳しさしか記憶にない対照的な存在でした。
残念なのは、先生にその後私は医療ボランティア関係の本を2冊出版いたしましたので、ぜひ読んでいただきたかったですが。
今朝、ボランティアに行く途中で見つけました、涼しげで、清楚な綺麗に澄んだ「ルリマツリ」のお花を天国の先生にお贈りいたします。

2016年

8月

09日

塩対応もありかな?

東京はフェーン現象の影響もあり、今年一番の酷暑日となりました。

人の体温で言えば、微熱から高熱に近く体調の不安のため受診も考えられます。
最近 「神対応」から「塩対応」という言葉を聞きますが 、「しおっぽい対応」を意味していることから、そっけない 愛想がないということを表現しています。
神対応と正反対の表現ですが、連日の猛暑、酷暑にはちょっと丁寧な気遣いに応じるのが鬱陶しく、暑苦しさを覚えることはありませんか。
暑さにの影響でゆとりがなくなるのではないかと、私は勝手に意味付けています。
熱中症にも配慮して塩分の補給が必要視されています。
近くのスーパーで、沖縄の方言で「ぬち」は「命」の「まーす」は「塩」を意味する「ぬちまーす」つまり「命の塩」という飴を求めました。
酷暑を乗り越えるための、私流の「塩対応」です。

 

2016年

8月

08日

静と動

2016年8月8日は、日本人にとってさまざまな歴史を刻む1日となりました。

天皇陛下の静かなお言葉の中に、責任あるお立場に対して、凛としたご自身の「お気持ち」を淡々と丁寧に国民に向けてお話くださいました。
一方では、海外から、マーリンズのイチロー選手の史上30人目のメジャー通算3000安打という偉業を達成したこと、またリオデジャネイロでの日本選手の活躍が刻々と報道がされています。
日本でも、若き高校球児が優勝を目指して、猛暑日が続くなかで頑張っています。
今、暑さにめげずにペンタス(別名クササンタンカ)の星のような小さな花が元気に咲き競っています。
花言葉は「希望は実現する」とあります。今日という日は、私も花言葉と同じ気持ちです。

2016年

8月

07日

立秋ですか?

今日は24節気の一つ、立秋ですが、ピンときませんよね。
連日、気象庁によれば、猛暑日を更新しています。やはりうなぎ登りの最高気温が続き、うなぎが品薄とはいえナマズ登りの気温では、暑さに対する強烈さが伝わらないように思います。こんな奇妙な発想をする私は、暑さのせいかもしれません。
今日から夏の高校野球も始まり、暑さの本番が来たと思うのですが、挨拶も暑中お見舞いから残暑お見舞いになります。
年を追って毎年、日本は熱帯化の傾向にあり、猛暑日が続いているだけに思わず「ウソ〜、信じられない」といった心境ですが、既に秋の七草の一つ「女郎花」が活き活きと咲いているではありませんか。

2016年

8月

06日

二つの平和

2016年の今日、8月の6日は、スポーツによる平和の祭典が、初めて南米のリオデジャネイロで開催されます。それとほぼ同時刻の広島では、世界で初めての原水爆弾に投下によって14万人の死者を出した痛ましい現実に、二度とこの悲劇を繰り返さないための平和の祈願が行われます。

偶然にも、南半球と北半球で、「平和」ということではそれぞれの意味合いは異なりますが、共通項は符合していませんか。
大学時代の友人で、広島出身の彼が、自分はまだ産まれたばかりなので 、当時目を覆うばかりの現状は知らないそうですが、親から聞いた話では 、原爆投下後、もう草の一本もないと思っていたそうです。
ところが、赤く燃えるような夾竹桃の花が、荒れ果てた土地にも負けず咲いたそうです。
その夾竹桃から、私の同級生の父親は、負けてたまるかと元気をもらって、今も爆進に近いところで元気に先祖代々の稼業を続けているとのことです。
そのためにも自分 も親の稼業を継ぎたいと話していました。
リオデジャネイロのオリンピックも色々問題があるようですが、本来の平和の大切さを理解して、4年後の東京オリンピックの良き布石を築いて欲しいと願っています。

2016年

8月

05日

かき氷と綿菓子

朝から天気予報では、今年一番の暑さという報道にいよいよ夏本番の季節になりました。

台風の発生も影響して、本当に久しぶりに「夏」を実感しました。
ちょうどピンクの百日紅が暑さにもめげず勢いよく、澄み切った夏空に向かって咲き競っています。
あちらこちらで夏祭りの準備が進んでいる風景にも出会います。
夏祭りや、盆踊りには屋台のお店がたくさん並び、食欲をそそりますが、私は、やはり、かき氷も綿菓子も口にすることは禁じられ、とても寂しい思いをしています。
両親から解き放されたのは、ゴルフを始めた頃でした。ゴルフ場の休憩時にイチゴミルクのかかったかき氷の冷たく、美味しかったことは今でもその時のかき氷の感触は忘れていません。
しかし今だに綿菓子を食べる機会を失しています。
つい、ピンクの百日紅からそんな発想をしてしまいます。
ところで清少納言が「かき氷」が好きだったなんて、先日新聞記事で知りビックリです。

2016年

8月

04日

ホウヅキの思い出

偶然、ホウヅキを見つけました。小学校時代を過ごした地方にはホウヅキが赤く大きな袋を抱えた光景を多く見かけました。
赤く染まった袋から、丸く育った実を取り出し、それを時間をかけて中の種を袋を破らないように取り出し、出し終わった後、口の当てると特有の音が出ます。
ところが、体の弱い私は母親から禁じられていましたが、遊び仲間が当てつけがましく私の耳元で音を鳴らします。そのようなわけで種すらうまく取り出すことができませんでした。
寂しい思いをした夏休みの思い出ですが、後々父親から思いがけない話を聞きました。
なんと、私の両親のお見合いをホウヅキ市にしたそうです。その日は四万六日寿命が延びるとかで、仲人さんが縁起が良いとかでセッチングしたそうです。
体力には自信がないくせに、負けず嫌いの私は夏休みの終わる頃には、上手くホウズキの種を取り除くことはできるようになりました。

2016年

8月

03日

夕立ちは死語になるのでしょうか

梅雨明けして間も無くにちょっと性急かもしれないが、このところ日本中のどこかで、ピンポイント的なゲリラ豪雨、あるいは突然の大気の異常による激しい雷雨が発生をしています。

外出する時も、いつ変化するか予測の付かない日々に悩まされています。
かつては急激な夏の天気には、情緒的な趣きの表現を思い出します。
例えば、夕立ちに始まり、にわか雨、狐の嫁入りなどなど思いつくだけでも、何か精神的にも気持ちにもゆとりといいますか、仕方ない、許せる気持ちがあったように思うのは私だけでしょうか。
夏の風物詩といえる夕立ちは、日中の暑さを和らげてくれますし、寝苦しい夏の夜の救いになります。
また、雨宿りが縁を取り持つキューピット役などもありました。
しかし雷雨には、停電を招くこともありますし、ゴルフ場では 私も何度か恐怖を味わいましたので、要注意ですが。
出先で夕刻の公園に咲き誇っている白い百日紅に見とれている時に、急に冷たい風とアレヨアレヨという間に黒い雲に覆われ、一目散に走りながらも背後から不気味なゲリラ豪雨が迫ってくる恐怖を感じながら。お陰さまでセーフでした。

2016年

8月

02日

しなやかさも必要

連日の激しい天候には、精神的にも影響を受けやすいことが察せられます。

また、人は2人寄れば残念ながら、意見の相違から、気まずい思いを招く存在ともいわれています。
それぞれ考え方があることによって、素晴らしい結果を招くことにも繋がりまり、決して否めることではないのです。
人は全く想像を絶する機能を秘めていると驚きます。
前置きが長くなりましたが、昨夜ある会議において、お互いがいかなる事情についても、相手をつい非難しがちです。
難問をいかに前向きに解決するかという考え方の方向性について、参加者が一致したということです。
長年、同席して参りましたが 、しなやかさがその場から感じ取れました。
先入観を一度クリアーして、問題にもよりますが、しなやかな考える方も必要な時があると、自分の自戒を含めて考えさせられました。
会議を終えた夕刻6時過ぎ、今日の成果を重ねるかのような涼しい風が吹いていました。

2016年

8月

01日

デジタル終活

いよいよ8月。人にはそれぞれバイオリズムがあり、私の場合は、冬に弱い体質というか 冬ごもりが健康安全に繋がるために、夏場に身の回りの片付けをする傾向にあります。
私の性分をよく知っている友人は、会うと今、片付けをしているのと言うそうです。
別に収集癖はなく、物に溢れているわけでもなく、ただ飽きっぽい性格もあり、目障りになったものは片っ端から処分している次第です。
ところが最近は、加齢のために判断力と行動が一致しなくなる恐怖を感じています昨今です。
世間でもいわれています「ミニマリスト」の一人ともいえます。
今年もバイオリズムに従えば、片付けをする8月の到来です。
つかの間の晴れ間に向日葵が、毅然と青空に向けています。
やはり、向日葵ではないですが、有言実行をしなければと、澄み切った空の8月を機に、紙資源ではなくコンパクトに「デジタル終活」に努めることとします。
心の整理もできて、爽やかな秋を迎えることを願って頑張りましょう。